催眠のテクニックを恋愛に応用した実践マニュアル

恋愛感情に火をつけるルッキング・マイ・アイ

「私の目を見なさい……」これは、催眠術を魔術的に捉えた映画や小説によく出てくるセリフです。実際には、どの程度使われるのでしょうか?ショー催眠や催眠療法士が時々使います。先日あるマスコミ関係者から、「ロシアで起こった銀行強盗の背景に催眠術が使われた可能性がある。催眠について御教示いただきたい」という問い合わせがありました。ロシアで最大の銀行が行員に対し、「顧客の目を見ないようにせよ」との指令を出したそうである。しかし、視線だけでの催眠療法など不可能であるし、ましてや催眠を使っての銀行強盗など論外である。ロシアの銀行側も、催眠については勉強不足である。催眠療法士が「私の目を見なさい……」と言うのは、魔術をかけるのが目的ではありません。催眠を意識している相手を通常とは異なった状態に導くだけです。
「催眠は相手が意識していなければ起こることはありません」通常とは異なった意識状態が、催眠状態を作り出します。「行動に現れるように、意識の変革作用が必要」です。たとえば、怒り、泣き、笑い、リラックス、セックス、悩みその他いろいろ、これみな通常とは異なった意識状態です。その中で、リラックス状態からさらに緊張が解けて、弛緩状態になったものを催眠状態と言います。催眠状態は無意識状態の中でもっとも催眠指示が入りやすい状態です。

 

ただし、深い催眠状態に陥ったからといって、善人が銀行強盗など悪事をすることはありません。

 

「催眠とは、意識の集中状態を作り出し、その人の潜在能力を行動に移すもの」です。

 

本人が自滅することや、犯罪に結びつくような暗示に従うことはありません。

 

「潜在意識には、生命レベルに匹敵する防衛本能が存在します。催眠は潜在意識を活性化させる役割を果しますから、催眠が深くなればなるほど防衛本能が活動的になり、自分を保護しようとします」

 

銀行強盗をしてこいとの命令に対しては、催眠にかかった者(被験者)は拒否するし、殺人をしてこいとの命令に対しても、同様に拒否し目を覚まします。

 

催眠療法士が被験者に「私の目を見なさい……」と言うのは、通常とは異なった状態に導くための2つの利点が目的です。

 

第一に、「眼球の動きを停止して思考を静止させる」ことです。

 

人が会話中の表情を観察するとわかることですが、人間は何かを思考中は眼球の動きが普段より早くなります。

 

換言すると、「眼球の動きを固定すると、思考も固定することができるので、雑念に侵入されることを極限まで防止できる」というわけです。

 

そして、第二の目的も、相手に威圧感(ストレス)を与えて通常とは異なった状態をさらに継続することにあります。

 

人はストレスを与えると、意識が現実から離れ、徐々に内向きになります。やはりこれも通常とは異なった状態に進むための手段といえます。

 

通常とは異なった心理状態では、理性が後退し本能が優先的に働きます。

 

もし、愛人同士が目と目を合わせて心の状態が普段と異なると、本能が活性化して抱擁したりします。

 

逆に日頃仲の悪い2人が目と目が合って心理状態が普段と異なると、ケンカになることもあります。

 

「普段と異なった心理」とは、何かを想い出した、というだけのことです。

 

長い説明でしたが、視線が一致したときの心理作用を把握したら、例のごとく恋愛に活用してみましょう。

 

まず、合コンに参加している男性の下心は、言うまでもない話ですが、男と女の関係です。

 

あとは普段と異なった心理状態に入るだけで女性との恋愛感情に進展します。

 

というわけで、自分の感覚で十分です。

 

「普段より少し長く相手の目を見ます」これで恋愛感情がスタートします。

 

この、「普段より少し長く」という部分が問題です。

 

対面して視線が一致している間は、誰でも常識的に作っています。

 

「これ以上の長い秒数は不自然」といった感覚が誰にでもあります。

 

だから合コンで相手と視線が一致したら、2秒間だけ長く相手の目を見つめます。

 

心の中で「1……2……」と数えて目をそらします。

 

人の目を見るのが苦手な人は、催眠の初心者が使うテクニックで、鼻梁(目と目の間)を見ます。

 

鼻梁を見ていると、自分は相手の目を見ていないので精神的に楽です。

 

ところが、相手は自身の目を見られているように感じるので、目を見られたときと同じだけの効果があります。

 

もし、2秒間が長くて辛かったら、1秒でもいいでしょう。長ければ長いほどいいというものではありません。

 

おおむね2秒が妥当な秒数ではないでしょうか。

 

2秒以上見ていると、相手の男性から不信感を持たれて、普段とは異なった心理状態に誘導されなくなります。

 

「相手に接近することが『意識』に接近します」から催眠誘導になりません。

 

大事なことは、女性が男性の潜在意識に「この子と何度も目があった」という印象を残すだけで十分です。

 

あとは潜在意識が勝手に相手への思いを拡げます。

 

この相手と視線を一致させて意識を奪うテクニックは、昔からある瞬間催眠術の奥義を応用したものですが、合コンの場に限らず、職場などにも応用可能です。

 

ある女性は短大卒後、就職した会社ですぐに、社内で一番仕事のできる先輩に恋をしました。

 

競争相手は多数いました。

 

彼女は催眠療法士に「彼を自分のものにする良い方法はありませんか」と冗談半分に相談してきました。

 

そこで、相手の目を2秒間だけじっと視て違和感を与え、微妙なところで目をそらす方法を教えました。

 

今まで説明した方法です。彼女はたったひとつ覚えた方法だけで、意中の先輩をものにしたどころか、次々と男に狙いをつけ、大部分をものにしました。

 

学生時代には、さっぱり人気のなかった彼女ですが、催眠心理の勉強をした結果、現在は恋愛術において他より一歩リードしている自信家です。

 

彼女の言「目をそらすタイミングでほとんどの男性を自分のものにできます(笑)」……合コンなどに行く機会のない人も、職場などで行ってみてはいかがでしょうか。

 

「潜在意識へ接近することが、これほど簡単で、強力なことにびっくりする」はずです。