催眠のテクニックを恋愛に応用した実践マニュアル

2人が成長するケンカと壊れていくケンカ

全く別な場所で生まれ、異なった人生経験をしてきた男女が、ある所で出会い、恋愛関係が始る。

 

そして2人の生活が始る……。

 

はっきりしていることは、2人はまったく別人であるということです。

 

意見の違いや価値観の相違は必ずあります。

 

そこで多かれ少なかれケンカが始ります。「ケンカを一度もしたことがない」というカップルは珍しいです。

 

お互いの信頼関係が深いからケンカが起こらないケースはごくまれです。

 

大部分は、どちらかが争いを嫌う性格のために我慢をして、結局、縁切れとなるケースです。

 

ネガティブで短期で終わるわけです。

 

若干、ポジティブな場合でも、片方が「子供っぽい相手を受け止めてあげる」といった母性的な考えの元で生じる関係です。

 

本人は、「大人の自分を実感する」ことで多少は満足しますが、恋愛が調子良くはいきません。

 

いずれにしろ、男女の絆を深めるためには、2人の調和のために、お互いの歩み寄りが必要です。

 

そういった意味では、ケンカは付き物であり、2人の関係を親密なものにするために必須と言えます。

 

ただ、「ケンカ別れ」という言葉があるように、2人が完全に断絶するケンカもあります。

 

ケンカは必要なものですが、2人が断絶しないために、ひとつだけ肝に銘じておくべきことがあります。

 

腹が立って、相手に罵声を浴びせることもあります。

 

ヤケクソになることもあります。

 

しかし、自分の心の中にある男性のイメージ・ボックスだけは壊すべきではありません。

 

たとえば、男性が相手の女性に対して「自分の優しさに惚れてるんだ」といったイメージ・ボックスを持っていたとしたら、女性は「優しい男性」といった相手の人間像をいかなるときでも守るべきです。

 

いつも「優しい人が好き」と言うと、男性は女性の中のイメージ・ボックスに優しい自分を作り上げます。

 

そこで、男性が少し女性を軽く扱ったとします。

 

「優しさは表面だけでしたね!結局心の中で考えているのは自分のことだけでしたね!この偽善者め!」

 

このような発言をすると、男性は相手の女性が大事にしていた自分のイメージ・ボックスが壊れたときの相手の言葉がいつまでも残り、忘却できなくなります。

 

たとえ、理性的に判断力を欠いている時でも、言ってはならないことと、行ってはならないことがあります。

 

これは実際にあった青年のお話です。

 

俗にパソコンオタクと評価されていた男性です。

 

大学を卒業して就職しました。入社してブランドもののスーツを着た本人を見て、女子社員がスーツの裏側のタグに気づき、「〇〇君ってブランド志向ですね!」とひと言。

 

以来ブランド志向と見られ、仕事は上出来、オシャレな社員と社内からもてはやされてきました。

 

ところがある日、女子社員を含め退社後の飲み会、偶然、中学時代の同級生と出会い、社内でのイメージを同僚たちの前で完全にゼロにされてしまいました。

 

「お前、社会人になったらブランド志向になったそうだな(笑)?ブランドものは、成人式の時購入した1着だけだろう(笑)。学生時代、不勉強でいじめられていたのに、そういうお前が今の会社に就職したとはな〜(笑)……」

 

この話、酒の上でのお話とは言え容赦できません。

 

この男性、この出来事の翌日に会社を退職しました。

 

いまだに、外で当時の会社の社員に出会うと、知らぬふりをしているそうです。

 

いかにイメージ・ボックスというものが、その個人にとって大事なものかお分かりいただけると思います。

 

「一度出来上がった肯定的なイメージ・ボックスの破壊は、非常にダメージが大きい」のです。

 

だから、相手の男性が自分に与えたイメージは、たとえケンカのときにでも守るべきです。

 

男性が大事にしているイメージ・ボックスを守ると、どんなに激しいケンカをしても大丈夫です。

 

毎日でも問題はありません。