催眠のテクニックを恋愛に応用した実践マニュアル

相手の好空間へ入り込むアクセシング・キュー

人と人との会話中は、お互いの眼球の動きが活発になります。

 

これは、脳が相手に対応するために情報を探索しているというわけです。

 

当然のことですが、脳の中の情報量は膨大です。

 

しかし、人間の脳は極めて精巧にできていて、情報探索をしやすいように配置がある程度区分されています。

 

たとえば、好印象を抱いている人たちは右脳の斜め上に集まり、嫌悪感を抱いている人は、左脳の斜め下に集まります。

 

もちろん、この配置は十人十色で異なるわけですが、我々はだいたい相手の目線やしぐさから存在個所を推量し、心理誘導に利用します。

 

「あなたの尊敬する人は?」という質問に対して、「会社の専務です」と答えながら左45度へ目線を移し、1m前方を見たりします。

 

つづいて「専務さんより信頼できる人は?」という質問に対しては、また左45度、前方1m付近を見ながら「父かな?」と答えます。

 

この人は、左45度、前方1mの空間に信頼や尊敬に値する人物像を配置していると推測することが可能です。

 

人によって眼球の動きが違います。

 

一瞬だけの人もいれば、しばらくの間眼球の動きを止める人もいます。

 

後者の例は空間配置がわかりやすいです。

 

中にはジェスチャーなどで、その空間に誰かがいるかのように振る舞う人もいます。

 

分類されている位置を認識したら、我々はすぐに場所を斜め前方に移動します。

 

そして、「私を見てください」と言って、その位置から催眠を開始します。

 

その人の心の中で、人間性が未完成の場合には、分類されている好印象の空間に存在しているだけで、勝手に相手の無意識は好印象で捉えてしまいます。

 

この技法は、『アイアクセシング・キュー』と表現されています。これを出会いの場で使いましょう。

 

合コンで好みのタイプの男性をみつけたとします。

 

目線を鋭く観察して、なるべく早く彼の好空間がどこに分類されているかを探し出します。

 

もし、誰かが彼に「どのような女性をお好みですか?」などと話しかけたら絶好のチャンスです。

 

彼が「〇〇さんかな」などと答えるそのときです。

 

目線をよく観察して、好空間の位置を確かめます。

 

もちろん、直接「どのようなタイプの女性を望まれますか?」と聞いてもかまいません。

 

男性の目線から好空間を確認したら、「その目線の先にあなたがいるように、席を移動」します。

 

たったこれだけの行動で、男性に好印象を与えます。

 

少々強引に席を譲ってもらいましょう。

 

このように、催眠術の技法は、好印象を与えることに時間を掛けず、現在の人物の印象の良い部分に入り、短時間で信頼関係を作り上げます。