催眠のテクニックを恋愛に応用した実践マニュアル

男性はインペースで、女性はアウトペースで

あるコーヒーショップで、若いカップルの対話です。

 

雰囲気が険悪で、男性は女性の言葉にくじけています。

 

女性:なんて言われたの!話しなさいよ
男性:うーん
女性:言わなきゃわからないでしょう
男性:……ちょっと待ってくれよ
女性:それでは少し待ちます。話してね
男性:うるさいな〜
女性:何よその一言!待ってるって言っただけでしょう
男性:少し黙っていろよ!

 

現状は、悩みごとがある男性に女性が優しくアドバイス。

 

しかし、男性は女性に八つ当たりです。

 

これは、男性と女性の本能的なすれ違いです。

 

女性は、悩みごとを外に発散することで、解決しようとします。

 

ところが、男性の場合は、自分の心の中で解決策を模索します。

 

つまり、男性は悩みごとを解決するために、意識を自分の内面に向けるわけです。

 

解決の場を居心地のよい心の中に求めます。

 

女性は他者と対話することにより問題解決の糸口を探ろうとするのに対し、男性は心の中での解決を計ろうとします。

 

さきほどのカップルの対話の状況を今一度点検します。男性は悩みごとの解決のために、気持ちは自分の内側に向いています。

 

頭は徐々にうつむき加減です。

 

そこへ女性は、男性の頭を妨害するかのごとく、絶妙に話しかけます。

 

「なんて言われたか話せばいいでしょう」男性は頭を一度起こして「うーん……」とひと言、またうつむきます。

 

「言わなきゃわからないでしょう」すると男性はまた頭を起こして「……少し待ってね」とひと言。

 

自分の心の中での解決策を探ります。

 

そこへ「それでは少しだけ待ちます」という女性の声。

 

行き着く先は、「お前うるさいなー」となりました。

 

「問題解決策を探っていたのに、進行妨害に会ったというわけです」では女性は、どう対処すべきでしょうか?

 

このようなとき、結論は、男性が話しかけてくるまで沈黙すべきです。

 

自分の心の中に入り込もうとする男性の邪魔をしてはいけません。

 

考慮時間の長短はその時によって異なりますが、いつかは内向きの自分の意識は外向きになります。

 

そして、男性が対話を開始したら、共感とうなずきで対処です。

 

解決策を提案することと、アドバイスをすることはやめるべきです。

 

なぜかというと、男性は自力解決を望んでいるからです。

 

自力解決して、女性に褒めてもらいたい、男本来の性質です。

 

だから、男性自身の心の中に入ろうとする意識の邪魔をされると感情的になります。

 

女性が解決困難な問題に遭遇して、誰かに相談しようとしたところが、邪魔をされたと同様です。

 

男性だって自力解決困難な問題は、やがて外部の者に相談します。

 

そのとき、男性は女性に相談するか愚痴をこぼします。

 

しかし、女性が与えるべきは、ヒント(共感とうなずき)だけです。

 

「そうだったの……」「それはきついね……」だけです。

 

たとえ、解決策を相談されても、女性は男性と悩みを共にしているだけで十分です。

 

指示を出してはいけません。

 

最良の解決策は男性の心の中に存在します。

 

その時点で男性がうまく処理できなかっただけです。

 

99%まで女性がヒントを与えたとしても、最後の1%に気づいた時点で評価してもらいたいのです。

 

孤軍奮闘した自分を高く評価してもらいたいのです。

 

ただし、ここで評価の仕方を注意してください。

 

子供を評価するような口上は厳禁です。

 

覚えておくべきことは、「男性は好きな女性からは特別視されたいけれども、子供のようには視られたくない」のです。