催眠のテクニックを恋愛に応用した実践マニュアル

本当に男性に知ってもらいたいことは類推で

ある事例です。

 

一女性が、意中の男性に不快感を与えたことに納得がいかない様子で愚痴を並べました。

 

相手の男性にはまだ交際している女性がいません。

 

その男性のいつもの口癖は、「なんで自分は女性に人気がないのかな〜(笑)」だそうです。

 

女性は男性に片思いで、「交際を始めたいな〜、でもこのままでもいたいな〜」というのが本音でした。

 

女性も職業上、心理分析が得意でした。ある日、一緒にドライブをしました。

 

その時の会話です。

 

男性:俺ってどうして女性の運がないのかな〜
女性:私は私なりにあなたを分析しました。聞いてくれますか?
男性:いいですよ
女性:私の分析では、あなたは7年間交際していた女性との関係が破綻、意気消沈して、現実をはっきりと認識していなかったのです。その気持ちを忘れたくて、自分の仕事を意識的に多忙にしていた。違いますか?
男性:自分ではよくわかりませんが……
女性:人間、暇があると余計なことを考えたり、悩んだりする。ところが、多忙な毎日が知らず知らずのうちに習慣になると、ゆっくりしたくても、空き時間を無意識に仕事で埋める。かくして時間にゆとりがない。違いますか?
男性:そうすると、自分は実際には多忙ではなく、多忙だと思い込んでいるだけかな?
女性:違うの……好きな女性ができたら癒しの時間ができると思っているんじゃない?
男性:そうです。そう思っています。
女性:でも、時間に余裕を作ることを優先すべきですよ。交際したい女性はすぐ現れますよ。周囲の女性が、多忙なあなたの邪魔をしないように気を使って黙しているだけだと思いますよ……。
男性:自分は以前の女性のことは意識していません。
女性:それはわかります。その時点で発生した無意識の習慣が今に続いている……。

 

おおざっぱですが、以上のような会話でした。

 

ひょっとすると、この女性は、えんきょくに女性なりの接近方法を試みた可能性もあります。

 

ただ、この男性が意気消沈していることも理解できます。

 

一般的に男性は、自分のことを「別れた女に未練がある男」とは思われたくないものです。

 

たとえ未練があったとしても黙して、指摘されたくないはずです。

 

この女性の言葉、「あなたは前の女性に未練がある」とひと言も口にしないけど、男のプライドのせいでしょうか、「7年間交際していた女性と破綻したとき、すぐには現実を認識できなくて……」という部分が、「あなたは前の女性に未練がある」という意味に聞こえたと思います。

 

もし、男性に新しいことを教える必要があるときや、アドバイスが必要なときは、「アナロジー」という方法があります。

 

別に「引用法」とも言って、話の粗筋を作ったり、他人話として伝える方法です。

 

事例として、催眠術師は、催眠術を実行する際に、「催眠にかかるとどのような状態になるのですか?」と被験者から質問されると、直接の返答は極力しません。

 

「くつろいだ状態で集中でき、気持ち良くなります」などの言葉に対して、被験者は、「自分に安心感を与えようとしている」「誰でもそんなに心が安らぐのだろうか?」「先生が言うようになるのかな〜」などと、心の中はいろんな考えで動揺します。

 

ところが、「アナロジーは、他人の話ですから否定的な方向に向かう可能性が低い」です。

 

たとえば……。

 

「先週、同じ質問をした女性がいました。その女性の言、気楽で、集中できている状態で、無心に近い状態は気持ちいいですね、と言ってましたよ……」

 

催眠術を受ける者は、どちらが催眠催眠状態を素直に受容できるかイメージできる可能性があります。

 

さて、アナロジーが理解できたら、どのような表現をすれば、意思が伝達できたのか、おのずとわかります。

 

たとえば、次のような事例ですと、相手の男性の反応も異なります。

 

「昨日、テレビで恋愛相談の番組を視たら、何年も女性と交際する機会のない男性がいました。

 

その男性は、前に交際していた女性と分かれてから、気持ちに一区切りがつかないでいました。

 

その気持ちを紛らわそうとして、意識的に仕事を多忙にしました。

 

ところが、多忙な日々が続くと、知らず知らずのうちにそれが無意識の習慣になり、自分から時間的ゆとりとは縁が無くなってしまうらしいのです。

 

その男性は、交際する女性が不在なために心に安らぎがないと思っていたけど、実際には、時間にゆとりがないのが交際する女性ができない原因でした……」

 

男性が「自分もその男性と同じかな……?」と脳裏に浮かんだら、アナロジーは成功です。